インストールした際の備忘録のページを作ることにした。
T23は S3 SuperSavage IXC16 videoをもち、VideoがXFree4.1でも未対応のため、最新のLinuxのディストリビューションでもXがインストールできない。IBM-JapanのLinux対応状況では、△でXが起動しないとある。
そこで、Redhat7.2をXを設定しないでインストールする。次に、 http://www.s3graphics.com/から、そのXFree86 v4用のドライバーをダウンロードした。Driverをクリックし、ユーザ名とパスワードともarchiveと打つ。そして、開いたページから 290-298drv Savage/MX-/IX (290-298)Driversのbinaryをダウンロードする。これを解凍し、現れるsavage_drv.oとs3switchを それぞれ/usr/X11/lib/modules/driversと/usr/local/binにコピーする。そこで、/usr/X11R6/binのXconfigulatorを起動してXを設定する。S3 Savage/MXを選択し、 Monitorは "My Monitor"で DefaultDepth 16 Subsection "Display" Depth 24 Modes "1024x768" "800x600"とした。これでXは起動する。
Running Linux on IBM Laptop and Notebook Computersに詳細な記事があるのに気がついた(2002/1/12)。
この機種は 1400x1050という液晶画面をもち,i815チップセットであるため素直にはVIne Linux2.1がインストールできなかった。最終的にはうまくいったが,インストールする過程の記録を残す(2001/4/11)。
[2001/3/13] VIAO PCG-FX77/BPにLinuxをインストールした。15インチ液晶のノートで、横が1400ドットの解像度のあるバージョンである。Intel82815に対しては、Red Hat Linuxの最新ベータ版およびKondora Linuxで横1280ドットの画面としてXがインストールできた。Red Hat Linux 7Jでも可能らしいが試していない。現在はKondoraにしている。 Windows Me用の新しいPartition Magicを使ったが、新しいバージョンのものは初めてだったので、一回再インストールとなった。その際、パーティションも切り直した。
[2001/3/16] VIAO PCG-FX77/BPにRed Hat Linux 7Jをインストールする。Xはうまく設定されるようであるが,kernel panicになり,立ち上がらない。結局,Kondaraに戻す。
[2001/3/21] Vineのメーリングリスト [vine-users:029243] Re:i815eをVine2.1で動かす方法を知りたい によってVAIO PCG-FX77/BPに横1280ドットでVine2.1をインストールすることができた。
[2001/3/24] VIAO PCG-FX77/BPのXの設定の件,柏木さんからXF86Configを書き直す方法を教えてもらった。
/etc/X11/XF86Configに
# 1400x1050 @ 74 Hz, 78.85 kHz hsync
Modeline "1400x1050" 147 1400 1425 1593 1873 1050 1053 1056 1091
という2行を追加し(これは"1280x1024"の設定から比例配分で計算した),Section "Screen" Driver "svga" において
Modes "1400x1050"
と赤の部分のように修正する。すると見事にフルスクリーンでXが動いた。昔は手で書いていたそうである。
4/9にアップデートした。日経BPの付録CD-ROMを使って行ったが,何の問題もなかった。
日経BP5月号の付録CD-ROMからインストールする。Oreganoはspiceを利用して回路をシミュレートする機能をもった電気,電子回路解析グラフィックツール。回路の学習に向いてそうな気がする。spiceのインストールは全く問題なかった。oreganoのインストールは少し手がかかった(2001/4/10)。
(1) ./configureが途中でエラーになる。これは,gnome-printのバージョンが0.25以上かどうかを判定して,そうでないとエラーを返す部分がある。Vineは0.24らしいので,ここでエラーとなる。そこで,configureファイルでgenom-printの部分に飛んで,バージョンを0.24でもいいようにif文の条件を書き換えた。これで,./configureは最後まで通る。
(2) makeにおいて,VFlib2がみつからないというエラーが発生した。そこで,/usr/lib/libVFlib2.soを/usr/lib/libVFlib2.so.24にシンボリックリンクする。これでmakeが通る。make installも通り,oreganoはうまく動く。
4/29 メディアラボの方とリンクのことでメールをやり取りする機会があり,そのときMLD5にはRlabが簡単な修正でインストールできることを教えていただいた。そこで,MLD5を購入して,Rlabをソースからインストールしてみたところうまくいった。結局,glibc2.2では再びRlabはソースからコンパイルができることがわかった。そこで,Red Hat Linux 7.090という最新版をインストールし,その上でRlabをいろいろいじってみることにした。
まず,Red HatをインストールしたときのScreenの問題であるが,これはMLD5の説明書が非常に丁寧で役に立ち,Modeline "1400x1050" 147 1400 1425 1593 1873 1050 1053 1056 1091 をXF86Config-4の適当な場所,すなわち
Section "Monitor"
Identifier "CustomConfiguration"
VendorName "Unknown"
ModelName "Unknown"
HorizSync 30-100
VertRefresh 50-100
Option "DPMS"
Modeline "1400x1050" 147 1400 1425 1593 1873 1050 1053 1056 1091
EndSection
にコピーして,うまく1400x1050のモードでXが起動できた。MLD5の説明書はなかなかうまく書けていて,結構面白い中身がある。
Red Hatの最新版が非常にきれいにインストールできたので,気分良くRlabのソースを読み始める。Rlabはbisonとflexとgcを使ったインタープリタで,コンパイラの講義で使いたくなるような実にオーソドックスな作りである。
さて,Rlabへ丸めのモードの変更の命令を組み込むことを,まず,試みた。ルートディレクトリのbltin1.cに
#include <fpu_control.h>
static int _RoundDown = _FPU_RC_DOWN|_FPU_DEFAULT;
static int _RoundUp = _FPU_RC_UP|_FPU_DEFAULT;
static int _RoundNear = _FPU_RC_NEAREST|_FPU_DEFAULT;
Ent *
Down (int nargs, Datum args[])
{
Ent *rent;
/* Check n_args */
if (nargs != 0) {
rerror ("down: no arguments allowed");
}
asm volatile("fldcw _RoundDown");
rent = ent_Create ();
ent_data (rent) = mdr_CreateScalar (0.0);
ent_type (rent) = MATRIX_DENSE_REAL;
return (rent);
}
Ent *
Near (int nargs, Datum args[])
{
Ent *rent;
/* Check n_args */
if (nargs != 0) {
rerror ("near: no arguments allowed");
}
asm volatile("fldcw _RoundNear");
rent = ent_Create ();
ent_data (rent) = mdr_CreateScalar (0.0);
ent_type (rent) = MATRIX_DENSE_REAL; return (rent);
}
Ent *
Up (int nargs, Datum args[])
{
Ent *rent = 0; clock_t toctime; double elapsed;
/* Check n_args */
if (nargs != 0) {
rerror ("up: no arguments allowed");
}
asm volatile("fldcw _RoundUp");
rent = ent_Create ();
ent_data (rent) = mdr_CreateScalar (0.0);
ent_type (rent) = MATRIX_DENSE_REAL;
return (rent);
}
という3つの関数を加える。そして,bltin1.hにおいて
extern Ent *Up (int nargs, Datum args[]);
extern Ent *Down (int nargs, Datum args[]);
extern Ent *Near (int nargs, Datum args[]);
という宣言をする。そして,init.cにおいて
{BLTIN, "up", Up},
{BLTIN, "down", Down},
{BLTIN, "near", Near},
という3行を加える。この修正をした後make,make installすれば,up()で上へ,down()で下へ,near()で最近点への丸めのモードの切り換えができるようになる。
Rlabはcode.cに書かれた仮想計算機を動かすインタプリタである。
当該マシンにLinuxをインストールするのに,少々手こずっている。理由は,
1. Partition MagicによってPartitionの切り直しがうまくいかない。
2. フロッピーディスクを購入しなかった(なんとなく無しですませたいという直感的欲求)。
3. DVD-ROMがBIOSからブートできない。
などが主な要因であった。
まず,3.はCassiopeaのページにすでに対処法が記載されていた。すなわち,DVD-ROMのスイッチを機械的に変更してやればよい。
2.はPanasonicのパソコン(CF-L1)に付随のUSB-FDが使えることがわかった。
3. MLD5をインストールすることでパーティションの切り直しをしないで,Windows領域にLinuxをインストールすることにした。
さて,MLD5は実に高速にインストールされるが,ブートフロッピが作れない。これはUSB-FDが認識されないことによる。そこで,mld5loadというディレクトリを組み込みFDのあるパソコンにネットワーク経由でコピーし,そこでブートフロッピを作成した。これをつかって,MLD5をブートし,その後,liloをハードディスクにインストールして,ハードディスクブート可能とした。この際,またしてもMLD5のマニュアルが適切な解説をしてあり,有用であった。MLD5以外のLinuxをインストールするのは,もう少し手間がかかるであろう。
©大石進一
このページのURIはhttp://www.oishi.info.waseda.ac.jp/~oishi/install/memo.htm
最終更新:2001/1/12