第2章 区間解析

ここでは,区間クラスを作り,演算子多重定義により,区間演算が実行できるようになることが本章の演習の目標となる。演算子多重定義ができるプログラム言語としてC++がある。実は,その他にもあるのだが,その紹介は少し先にして,まずはC++を利用することを考えよう。

C++コンパイラとしては多数ある。ここでは,LINUX上のg++とVisual C++などの例を挙げるが,利用できるものを使ってもらいたい。

作成のポイントは次のようなことができることである。すなわち,行列方程式Ax=bを解くためのガウスの消去法を後に習う(Aは行列とする)。ガウスの消去法のためのプログラムがあったとき,演算子多重定義により,そのプログラムをAとbの要素が区間であるときにも利用できるようにすることを目標にしてもらいたい。これを区間ガウスの消去法という。

講義の時に出した演習問題を再掲しよう。(講義のときに,10課題を出して5つ選択すればよいといったが,演習問題は必ずといてレポートを提出し,問いは提出が任意の課題とする)。

演習問題1.C++の区間クラスを作れ。これは後に区間ガウスの消去法を作るときに利用することを念頭におけ。

解答例

interval.h   (LINUX用)

round.h    (LINUX用丸めヘッダファイル)

intervalvc.h (Visual C++用)

roundvc.h  (Visual C++用丸めヘッダファイル)

interval.cpp (テスト用メインプログラム)