つぎに、Scilabにおける関数の定義の仕方について学ぼう。 Octaveと微妙に異なる面があるので注意が必要である。Scilab においては、deffコマンドを使って、オンラインで関数を定義する方法も あるが、通常関数はファイルに書き込んでおいて、それをgetfコマンドで 読み込んで使うことが多い。ここでは、この後者の方法を説明しよう。
Scilabの関数の一般形はつぎの形をしている。
function [y1,y2,...,yn] = NAME (x1,x2,...,xm)
BODY例を挙げよう。Scilabを立ち上げたディレクトリにつぎの内容が書かれている ファイルsm.sciがあるとしよう。
function [s, m] = sm(x,y)
s = x+y;
m = x*y;と定義したとしよう。このとき、getfコマンドで、このファイルを Scilabの中に呼び出して、関数smを使うとつぎのようになる。
-->getf('sm.sci')
-->a=3;
-->b=2;
-->[s,m]=sm(a,b)
m =
6.
s =
5.