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さて、Scilabでは行列型が予め組み込まれており、成分が倍精度浮動小数点数の
行列演算を高速に実行できる。しかし、成分が任意のオブジェクトとなる
行列型は定義されていないので、これをtlistとして実装しておくと便利である。
そこで、著者は任意オブジェクトを要素にもてるtlistとして
tlist(['mat','dim'],[m,n],x1,x2,...,xn)
の形のmat型を定義している。
最初はmat型を確保する関数を定義しよう。
function x=mat(m,n)
s='tlist(["'mat'","'dim'"],[m,n]';
d=m*n;
for i=1:d, s=s+',0', end;
s=s+')';
x=evstr(s);
endfunction
x=mat(m,n)とすると、要素がすべて0に初期化された
行列
が確保される。evstr(s)は文字列sを実行する命令で、インタプリタに特有の
命令である。
s oishi
2000-05-04